アマルガム
アマルガム
・水銀合金。
・金遁では最年少の中学生。社会人や大学生の多い金遁では愛玩動物の類。
・小さいがBFではない。スクール出身。
・三鈷鈴剣と忍刀の二本差しは重そう。
・テレポートは中継無しで本州を横断出来る。
・水銀合金。
・金遁では最年少の中学生。社会人や大学生の多い金遁では愛玩動物の類。
・小さいがBFではない。スクール出身。
・三鈷鈴剣と忍刀の二本差しは重そう。
・テレポートは中継無しで本州を横断出来る。
創作メモ
ブラッドフリーク
・いわゆる、快楽殺人者の類。
・自身の行為を誇示したがる傾向が強く、返り血が目立つ白い服を好んで着用するものと、隠そうとして、返り血の目立ちにくい黒の服を好むものがいる。BFの者の多くがゴスロリを好むのはそのため。
・さらに、殺害に重点を置く者と、傷害に重点を置く者、と言う分け方も出来る。
適合者
・BFにはそれぞれ適合者、と呼ばれる人物がいる。『運命の人』と同義語で、この人物と知り合うと極端に、嗜虐性が増し、そのうちだんだん落ち着いてくる。
適合者と出会えないと、十代後半から二十代前半までにBFに『喰われる』また、適合者と破局した場合もしかり。
人魚
・BFの異称の一つ。
・運命の人にフラれると死んでしまう姿から、ネネコはBFを『人魚姫』に例える。(人魚姫は運命の王子様にフラれて、泡になって死んでしまった)
ゴシック
・BFの異称の一つ
・ゴート風の怪奇小説から、ではなく、ゴスロリを好んで着用する傾向から、主にハンザキ・深田が使用。
リスト
御子柴 唯(黒・傷)
→適合者:深田白蓮
深田白蓮(?・?)
→適合者:御子柴唯
山名まひる(黒・傷)
→適合者:薬師寺 晶
細川小夜(白・殺)
→なし
柊(白・傷)
→適合者:檀
・いわゆる、快楽殺人者の類。
・自身の行為を誇示したがる傾向が強く、返り血が目立つ白い服を好んで着用するものと、隠そうとして、返り血の目立ちにくい黒の服を好むものがいる。BFの者の多くがゴスロリを好むのはそのため。
・さらに、殺害に重点を置く者と、傷害に重点を置く者、と言う分け方も出来る。
適合者
・BFにはそれぞれ適合者、と呼ばれる人物がいる。『運命の人』と同義語で、この人物と知り合うと極端に、嗜虐性が増し、そのうちだんだん落ち着いてくる。
適合者と出会えないと、十代後半から二十代前半までにBFに『喰われる』また、適合者と破局した場合もしかり。
人魚
・BFの異称の一つ。
・運命の人にフラれると死んでしまう姿から、ネネコはBFを『人魚姫』に例える。(人魚姫は運命の王子様にフラれて、泡になって死んでしまった)
ゴシック
・BFの異称の一つ
・ゴート風の怪奇小説から、ではなく、ゴスロリを好んで着用する傾向から、主にハンザキ・深田が使用。
リスト
御子柴 唯(黒・傷)
→適合者:深田白蓮
深田白蓮(?・?)
→適合者:御子柴唯
山名まひる(黒・傷)
→適合者:薬師寺 晶
細川小夜(白・殺)
→なし
柊(白・傷)
→適合者:檀
相似と合同
「日本において、似ているということは、同じ、ということだ」
「意味が見えない」
ガイアの言葉に、胡蝶はあきれたように大仰にため息をついてみせる。
「大国主と大黒天だ。どちらも、音がダイコク――これを、音が通じるという。故に、両神は同一視される。それに、人の形をした土偶は自分自身。故に、自身の疾患部位を穿つことで病は完治する。小学生でも知っている。それが、今になって表層化しても、おかしくはない」
「だが……」
ガイアは口ごもる。
「因果か?」
「そう、原因です。その、思想が表層化する因果。彼女だけでは」
「因果律は低すぎるわね」
白い手が、机にコーヒーとホットサンドの乗ったプレートを置いた。
二人の視線が、その手の主に向かう。
「ひひる……」
胡蝶が驚きの声を上げる。
「何でここに?」
「なんでって、私は毎日ここで朝食をとってるわ。秘密の話をしようと、変にいつもと違うところに来たあなたの負け」
何の勝負なんだ。と、胡蝶は思うが、口でひひるに敵うわけもないので黙る。
「それにしても、胡蝶らしからぬ実に明瞭な答えね」
「けなしてるの?」
「いぇネ、ミギのいったことをそのまま、ガイアに言うのもどうかと思うって言う話よ」
「ミギって……」
不機嫌そうに胡蝶の眉間にしわがよる。
恋人をミギ呼ばわりされたのだから、当然の反応か。
「不機嫌そうね?」
「いいわ、ここが中国だと思う方向性にする」
「それが賢明ね」
ひひるは胡蝶の言葉に満足そうに微笑み、ガイアの隣に座る。
「ひひるさんの意見は?」
「そうね――」
続きを読む..
「意味が見えない」
ガイアの言葉に、胡蝶はあきれたように大仰にため息をついてみせる。
「大国主と大黒天だ。どちらも、音がダイコク――これを、音が通じるという。故に、両神は同一視される。それに、人の形をした土偶は自分自身。故に、自身の疾患部位を穿つことで病は完治する。小学生でも知っている。それが、今になって表層化しても、おかしくはない」
「だが……」
ガイアは口ごもる。
「因果か?」
「そう、原因です。その、思想が表層化する因果。彼女だけでは」
「因果律は低すぎるわね」
白い手が、机にコーヒーとホットサンドの乗ったプレートを置いた。
二人の視線が、その手の主に向かう。
「ひひる……」
胡蝶が驚きの声を上げる。
「何でここに?」
「なんでって、私は毎日ここで朝食をとってるわ。秘密の話をしようと、変にいつもと違うところに来たあなたの負け」
何の勝負なんだ。と、胡蝶は思うが、口でひひるに敵うわけもないので黙る。
「それにしても、胡蝶らしからぬ実に明瞭な答えね」
「けなしてるの?」
「いぇネ、ミギのいったことをそのまま、ガイアに言うのもどうかと思うって言う話よ」
「ミギって……」
不機嫌そうに胡蝶の眉間にしわがよる。
恋人をミギ呼ばわりされたのだから、当然の反応か。
「不機嫌そうね?」
「いいわ、ここが中国だと思う方向性にする」
「それが賢明ね」
ひひるは胡蝶の言葉に満足そうに微笑み、ガイアの隣に座る。
「ひひるさんの意見は?」
「そうね――」
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殺人事件
キープアウト、と書かれたテープをくぐり、黒いレザーコートの二人組はデパートの中に入る。
中は電気がついておらず、窓もないので異様に暗い。その中で、ちゃぷちゃぷと、歩くたびに音がする。
例えるなら、水たまりの中を歩く音だが、それよりも水が粘着質な感じで、そして、不気味に聞こえた。
「気に入らないわ」
マモンが言った。
「いきなりだな」
マモンの物言いに、ベルゼブブが呆れたような顔をする。
「死体がないわ。血だけよ」
「それが?」
「死体はどこに行ったの」
「食べたんじゃね?」
惚けた調子で、ベルゼブブが言う。マモンは溜め息をつく。
「PSIは人間を食べないわ」
「知ってるけど?」
更に溜め息。
ふざけてるのだ、この男は。そうやって、こちらのペースを崩した楽しんでいる。
「ゴメン。私が悪かったわ」
「え、何が?」
「うん、甘えたいお年頃なのね」
「おい、待てよ」
ベルゼブブがツッコミを入れるのと同時。二人の身体を、背後から光が貫く。
「ちょっとぉ」
その声に振り返ると、自家発電機と巨大な電灯を背負った女性。
PSI凶悪犯罪対策室室長、近藤勇子。
「なんのために、あなた達を最初に入れたと思ってるの。浮きなさい」
その言葉に、二人は顔を見合わせ、ハッと思い出したような顔をすると、“その場に浮かび上がった”。
「室長はいいんですか?」
「私はいいのよ」
近藤はそういうと、ついてきなさい、とエスカレーターを登る。
やはり是も動いていない。
「電気系統は、だいぶ浅いところで切れてます。ライトの方は、ほとんど蛍光灯が割れてるだけです」
動かない、エスカレーターを登りながらマモンは今のところの説明をする。
「死体が無いようだが?」
「はい、持ち去られた形跡はありません。おそらく、受動テレポートを使い異動させたのだと思います」
「なるほど」
勇子は指をあごに添えうなずく。
中は電気がついておらず、窓もないので異様に暗い。その中で、ちゃぷちゃぷと、歩くたびに音がする。
例えるなら、水たまりの中を歩く音だが、それよりも水が粘着質な感じで、そして、不気味に聞こえた。
「気に入らないわ」
マモンが言った。
「いきなりだな」
マモンの物言いに、ベルゼブブが呆れたような顔をする。
「死体がないわ。血だけよ」
「それが?」
「死体はどこに行ったの」
「食べたんじゃね?」
惚けた調子で、ベルゼブブが言う。マモンは溜め息をつく。
「PSIは人間を食べないわ」
「知ってるけど?」
更に溜め息。
ふざけてるのだ、この男は。そうやって、こちらのペースを崩した楽しんでいる。
「ゴメン。私が悪かったわ」
「え、何が?」
「うん、甘えたいお年頃なのね」
「おい、待てよ」
ベルゼブブがツッコミを入れるのと同時。二人の身体を、背後から光が貫く。
「ちょっとぉ」
その声に振り返ると、自家発電機と巨大な電灯を背負った女性。
PSI凶悪犯罪対策室室長、近藤勇子。
「なんのために、あなた達を最初に入れたと思ってるの。浮きなさい」
その言葉に、二人は顔を見合わせ、ハッと思い出したような顔をすると、“その場に浮かび上がった”。
「室長はいいんですか?」
「私はいいのよ」
近藤はそういうと、ついてきなさい、とエスカレーターを登る。
やはり是も動いていない。
「電気系統は、だいぶ浅いところで切れてます。ライトの方は、ほとんど蛍光灯が割れてるだけです」
動かない、エスカレーターを登りながらマモンは今のところの説明をする。
「死体が無いようだが?」
「はい、持ち去られた形跡はありません。おそらく、受動テレポートを使い異動させたのだと思います」
「なるほど」
勇子は指をあごに添えうなずく。
愛王 ???→茜
子犬が公園の隅にうずくまっていた。
やせ衰え、動くこともない。もうすぐ死ぬだろう。茜はそう思った――思ったというより、そう知っていた。
ここまで来ればどうしても助からない。
そのラインをその子犬はとうに越えていた。
「お嬢ちゃん、どうしたの」
その声に振り向く。
一人の女の人が中腰で、うずくまる茜を見ている。
茜は子犬を指差した。それだけで、女の人は察したようだ。もしかすると、茜と同じく『そういう能力』を彼女もまた持っていたのかもしれない。
「あなたは、どうするの?」
女は茜に訊ねた。
「どうすれば、いいんでしょう?」
助かる見込みがあるなら、助けるべきだ。死んでいるなら、お墓でも作ればいい。ただ、その狭間。
生の境界を越えて、死の境界にたどり着いていないモノの対処を茜は知らなかった。
「あなたは、どうしたいの?」
「多分、助けたいと思います」
自分で言ってなんだが、随分と他人行儀な言い方だ。と、茜は思う。
もしかしたら、いつも自分を表に出さない茜が、潜在的に、誰かに仮託して主張したのかもしれないが、どうでもいいことだ。
「なら、これをあげるわ」
女の人はそういうと、小指にはめていた指環を外し、茜の指にはめると、その手を自分の手と重ねる。
二人の腕に、青白い光の線の幾何学模様が浮かび上がり、そして消える。
「私には、もう必要ないモノだから」
そう言った瞬間、茜にはこれがなんなのか分かった。
「じゃあね」
女はそういうと、閑かに公園を去っていった。
***
子犬は生き返った。
茜にはその後どうすることも出来なかった。
彼女の家はマンションで、犬を飼ってくれる友人もいない。
毎日、子犬に餌を持って公園を訪れたが、充分なついてきた頃、子犬は保健所に野犬として捕まえられた。
もう子犬をどうすることも出来なかった。
やせ衰え、動くこともない。もうすぐ死ぬだろう。茜はそう思った――思ったというより、そう知っていた。
ここまで来ればどうしても助からない。
そのラインをその子犬はとうに越えていた。
「お嬢ちゃん、どうしたの」
その声に振り向く。
一人の女の人が中腰で、うずくまる茜を見ている。
茜は子犬を指差した。それだけで、女の人は察したようだ。もしかすると、茜と同じく『そういう能力』を彼女もまた持っていたのかもしれない。
「あなたは、どうするの?」
女は茜に訊ねた。
「どうすれば、いいんでしょう?」
助かる見込みがあるなら、助けるべきだ。死んでいるなら、お墓でも作ればいい。ただ、その狭間。
生の境界を越えて、死の境界にたどり着いていないモノの対処を茜は知らなかった。
「あなたは、どうしたいの?」
「多分、助けたいと思います」
自分で言ってなんだが、随分と他人行儀な言い方だ。と、茜は思う。
もしかしたら、いつも自分を表に出さない茜が、潜在的に、誰かに仮託して主張したのかもしれないが、どうでもいいことだ。
「なら、これをあげるわ」
女の人はそういうと、小指にはめていた指環を外し、茜の指にはめると、その手を自分の手と重ねる。
二人の腕に、青白い光の線の幾何学模様が浮かび上がり、そして消える。
「私には、もう必要ないモノだから」
そう言った瞬間、茜にはこれがなんなのか分かった。
「じゃあね」
女はそういうと、閑かに公園を去っていった。
***
子犬は生き返った。
茜にはその後どうすることも出来なかった。
彼女の家はマンションで、犬を飼ってくれる友人もいない。
毎日、子犬に餌を持って公園を訪れたが、充分なついてきた頃、子犬は保健所に野犬として捕まえられた。
もう子犬をどうすることも出来なかった。


