榊原くじらの紙離滅裂

小説の下書きと設定。たまに愚痴。

妹小(2)

「生きてるか。ハードボイルド」
「御意だよ。Mr.新沢。連中何者だい?」
「カトレアか、商会だろう。ったく。閣下はどうしてる」
 新沢はそう言って、手榴弾を投げ込む。
「彼はメイドが連れてったよ。たいそうな機関銃持ってね」
 爆発。
 バンシーは二発。男達にぶち込む。
「ハードボイルド。変なものを、彼に教えないで下さいよ。父親に怒られるでしょう」
「それは君“が”だろう。僕には関係ないよ」
 バンシーはそう言うと、机の影から飛び出す。
「おい、固茹で」
「道ぃ、開けぇな」
 銃声。銃声、銃声銃声。
 それと同時に、ちょうど四つの叫声。
「ちくしょう。ったく、酔狂ペンギン」
 新沢はそう言うと、机ごと後ろに下がる。
「どうして、後退する。同志よ」
 背後の動きを感じ取ったのか、バンシーは銃撃戦を繰り広げながら訊ねた。
「酔狂には付き合ってらんねぇ。これなら閣下と一緒に機関銃を撃ち合ってたほうが、まだほほえましい」
「何を言うんだ」
 ペンギンはそういって、一蹴りで天井付近まで上昇すると、三発撃ち込んで新沢の元に戻る。
「何で戻る。カタユデ」
「僕も閣下と、機関銃を撃ち合っていた方が楽しいんだよ」
「来るなよ、固茹で。こっちに攻撃が集中するだろう」
「そろそろ潮時だよ。Mr.新沢」
 ペンギンはそう言うと、コートの内側から手榴弾を取りだす。
「おいそれ」
「ご名答。Mr.新沢。スペシャルブレンドって奴だよ」
 ペンギンはそう言うと、軽く嘴でキスをして机の影から投擲する。
「一気に逃げようぜぇ。ミスター」


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2006/11/28 | 23:42
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房之介たちが(BlogPet)

膨大や怪訝を換金してないから、治安が悪い

 下野でいいカードとかないの中心を合図しなかった?
房之介が割れてないから、会ってテーブルを立つ

「28だ」

 京介は悪い

 ポーカーのルールでは当たり前の話

 それより、さっき調べても何もなかった?
房之介たちが、下野で中年をしっかり見れば、どこに入るかなんて、すぐに分かるの」
「人疑義のカードを見せ合ったチップを差し出した

「ううん」


 首を傾げる、紗弓とは対照的に下野の言葉と同時に、ディーラーが狙った、紗弓と人疑義の姿を見つけ、微笑みかけると、ディーラーはベット終了を宣告したかったの♪
全ていかがわしいさわやかを下野したいはずだったの♪
と、房之介は思ったの♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「房之介」が書きました。


2006/11/27 | 11:36
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 二帝の南地区は治安が悪い。
 それというのも、政府の方針で、賭博施設、娯楽施設さらにはいかがわしい性風俗店を詰め込んだのだから、治安が悪くなるのは当たり前の話。
 もっとも、その方が治安維持のためにはむしろ好都合。
 CAZEも、そんな南地区に追いやられたカジノの一つ。
 午後八時の開店から、30分も経っていない店内は、既に活気と客にあふれている。

「黒の(ノワール)28」
 下野の言葉と同時に、ディーラーはベット終了を宣告する。
 ルーレットの中を転がるボールは、三度、赤のポケットに弾かれ、ストンと黒のポケットに落ちる。
「28だ」
 横で見ていた、紗弓は驚きの顔で下野をみた。
 下野は自慢げに、鼻を鳴らす。下野は、さっきまでルーレットで稼いだチップを、全てここにかけていた。
「ラッキーでしたね」
 ディーラーはそう言って、下野の膨大な配当を渡す。
 下野はそれを満足げに受け取り席を立った。
「あれ、どうやったの?」
 紗弓はルーレットのテーブルから充分、離れたことを確認して訊ねた。
「どうやったって?」
「惚けないでよ。イカサマの事よ、イカサマの」
「人疑義の悪いこと言うな」
 下野は拗ねたように言う。
「イカサマなんてしてないよ」
「嘘よ」
「本当だって。ルーレットなんて言うのはね、ディーラーが狙ったところに入ってるんだよ。だから、力のいれ具合とか、ルーレットの回転速度とかをしっかり見れば、どこに入るかなんて、すぐに分かるの」
「ウソー」
「だからホントだから」
 肩に寄り掛かってくる紗弓とじゃれていると、下野の目に一つのテーブルが入った。
 ポーカーのテーブルに巨大な人集りが出来ている。
「何あれ?」
「なんか、俺。なんだか分かった気がした」
 首を傾げる、紗弓とは対照的に、下野は怪訝そうに眉間にしわを寄せた。
 それでも、一応、確認を、と思って下野は紗弓と人集りの後ろに付き、背伸びして、中心のテーブルを見る。
 テーブルには青年と中年の男が向かい合っていた。
「京介君?」
 紗弓は、下野に確認するように見る。
 頷く下野。
「レイズ」
 京介はそういって、チップを差し出した。
 CAZEのポーカーのルールでは、ベットのキャップはNL――すなわち、上限値はない。
 京介は持っている、全てのチップを賭けた。
「いいのか?」
 中年の男は訊ねる。
「いいよ」
 京介の気楽な言葉。それを合図に、二人はお互いのカードを見せ合った。
 観衆にどよめきが走った。
 中年男のカードは、7のフォーカード。悪くない役だ。だが、京介の役は見事な、スペードのロイヤル・ストレート・フラッシュ。
「五度目だぞ。イカサマじゃないのか?」
 観衆の一人が叫ぶ。
「だけど、さっき調べても何もなかったじゃない」
「だが――」
「しかし……」
 観衆達が様々な憶測を出し合う中、京介は観衆の中に下野の姿を見つけ、微笑みかけると、ディーラーに渡されたチップを持ってテーブルを立つ。
「なに、今のイカサマ?」
 紗弓は、観衆の中をすり抜けて出てきた京介に訊ねる。
「ううん。運」
 さわやかな笑顔で京介は否定する。
「嘘ぉ」
「ホントホント。だよね、下野」
「知らね。それより、さっき元木がいたぞ。早く換金して、帰ろうぜ」
 下野はそう言って換金所の方を指差す。
「えー。呉葉ちゃん? あの娘可愛いじゃん。私、顔が割れてないから、会ってくるよ。ついでに、未琴にも撤収って伝えてくるね」
「じゃあ、一時までに玄関集合」


2006/11/16 | 21:45
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鋭利な刃について

 つまりね、とシズカはナイフをうっとりするような目で見ながら、いった。
「ナイフは危険には成り得ない。しょせんは道具。それで人を刺すのも、木片を削って、ポチだのタマだの名前を付けるのは、人間なのよ」
「じゃあ、僕みたいに、人を刺す度胸も、ポチだのミケだのを作る技術もない人間の持っているナイフは?」
「あなたの、片手が使いづらくなるだけね」
 シズカの言葉に、僕はなるほどと、頷いた

2006/11/16 | 21:43
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ほんとうは(BlogPet)

ほんとうは、榊原くじらは
紅茶より安いクスリがあると思うか?」
「四千円もする紅茶の方がシヴァだと思うんですが?」
とか言ってた?

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「房之介」が書きました。


2006/11/13 | 11:42
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アメフラシ

 薄氷の上を歩いているような、危うい雰囲気が彼女にはあった。
 少しでも、薄いところに立ったり、足に力を入れたりすれば、たちどころに氷は割れ、深い谷底に落ちてしまうような。


 雨音だけが響く。
 蝙蝠傘を差した男、ミムラは
「レインメーカー?」
 と、足下でおしりを上げた体操座りをする主人の名を呼んだ。
 赤い着物を着た少女。彼女はじっと、血を流している男の死体を見ていた。
「ミムラ。この世界では、よく人が死ぬな」
 少女――おそらく、レインメーカーがそう言った。
 落ち着いた、壮年の女性のような声。レインメーカーの口が動いていても、そうは思えないほど、外見とかけ離れた声質だった。
「殺してるのは、主にあなたでしょう?」
「そうだな。しかし、この世界には殺されるものと、殺すものの二種類の生命がいる」
 レインメーカーはゆっくりと立ち上がり天を仰いだ。
 絵に描いたような曇天。降りしきる雨は、大地を洗い流し、この世の汚物を流し清める。
「捕食者と被捕食者の定義は曖昧だ。たとえば、魚はプランクトンを食べる。もちろん、死んだものではなく、生きたものだ。だが、小魚なら、より大きな魚に、それより大きな魚は人に食われる。拡大すれば、人間もそうだ。人は、肉を食う。だが、人は私に殺される」
「で、いつかあなたも殺されると?」
 ミムラは主人の話の主題が分からず、首を傾げながらそう聞く。
レインメーカーはその反応に微笑み、口を開く。
「植物プランクトンは補食されることはあっても、何者かを補食することはない。逆に百獣の王とよばれる、かの狩人は、獲物を盗られることこそあるが、自身が捕られることはない。力関係には必ず、最下位と、最上位があるのだよ」
 レインメーカーはそう言って、男の死体を蹴り飛ばす。
 死体は一瞬で、レインメーカーとの延長線上の電柱の数メートルほどの所に叩きつけられ、腰からくの字に曲がり地面に落ちた。
「あー。久し振りに曰ったらのどか沸いた」
 レインメーカーは、何事もなかったかのようにそう言って、肩が凝った時のように、肩に手を当て腕をぐるぐる回す。
「コーラ、買ってきます」


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2006/11/11 | 00:49
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計算

*計算は、計算は、とか言ってくる、
学者に対して、現場の指揮官の反論

「俺たちは電卓には、命賭けられねぇんだ!」

2006/11/10 | 18:23
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突然、続き物小説(1)

■前回までのあらすじ■
由香の母が持ってきたのは、不自然な箱だった。
代金引換で娘に届いたそれは、ひどく軽いが、三千円したという。
由香の母は、麻薬ではないかと危惧するが……。



「重さは、500グラム。軽いですね」
 エリカは、そういって、計りから箱をどかす。
「麻薬……でしょうか?」
 エリカはナオヤに訊ねる。
 ナオヤは椅子に深く座って、腕を組んでいる。
 娘の由香に感づかれないため、箱は開けられない。
 中身を判別するなら、麻薬犬や色々と方法があるのだが、メンドくさい。確証がないまま、行うのもどうかとおもう。
「麻薬犬。連れてきましょうか」
「いや、これは違うな」
 ナオヤは腕を組み直し、落ち着いた声で言った。
「どうしてです?」
「俺は、紅茶が好きなんだが。いつも飲んでる紅茶が、500gで四千するんだ。紅茶より安いクスリがあると思うか?」
「四千円もする紅茶の方が麻薬だと思うんですが?」

2006/11/08 | 23:01
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