榊原(BlogPet)
メガネキャラは女が多い
眼鏡のファンタジー
今日の講義は、眼鏡をファンタジーします。
ちなみに榊原は、「眼鏡」という単語がうまく打てません。現に、ここまで二回書きましたが「ネガネ」と「メガn」になりました。今も「mrガネ」でした。
もう書かねぇよ!
1) 歴史
歴史は、正直不明らしい。Wikiによれば
『1306年2月23日水曜日朝にサンタ・マリア・ノヴェーラのフィレンツェ教会において行われた説教の中で、修道士フラ・ジョルダーノ・ディ・リヴァルトが眼鏡について触れ 「この20年以内の発明である」「発明者と話をしたことがある」と述べていることから、遅くとも13世紀末のイタリアでは製作されていたことが分かる。』
としている。
2) 用途
誰でも知っているが、眼鏡は視力の矯正のためである。
よって、眼鏡は視力が悪い人がつける、というのが現実世界では――まあ、最近はそうでもないけど、それを言い始めるとキリがないし、つうか、あ゛ーーー――、うん、常識。
しかし、キャラ設定を行う場合、積極的に視力を悪い設定にする必要はほとんど存在しないと言っていい。
そのとき、眼鏡の装飾性、と言うものが関わってくる。
眼鏡は知性の象徴である。かけてるだけで、インテリ設定に見える。
また、目の前に透明ではあるが、何らかの障害物があることによって、視線が直接当たらず柔らかい印象を与える。――と、思う。
3) サングラス
さて、眼鏡と切ってもはなせないのがサングラス。
ただ黒いだけでないです。榊原もサングラスをすると、よく誰だか分からないと言われます。童顔、女顔隠しはこれで完璧。
4)眼鏡のトッピング
ただ、眼鏡はかけるだけでは、いい女は演出できません。フレームやレンズなどのデザインには注意を払うのは当たり前。決して、かわいい系の女の子の設定なのに黒縁眼鏡なんかしてはいけません。榊原は、文学部のあこがれの先輩は絶対メタルフレームという謎の先入観があります。
あとは、眼鏡ケース。ちょっと凝ったものだとや、キャラクターのバックボーンに関係あるものだと、少しいいです。
チェーンも捨てがたい。あまり、若い子はしないけど(基本、かけたり、外したりが激しい老眼によく用いるため)、おしゃれでつけてもいい。この前、駅の待合室で、すごいカラフルな紐をつけた可愛い子がいて一瞬ビクッと来たのはナイショの話。
7)おわり
冗長的になりすぎたので、以上。
別に、どっかのピーナッツ県の女史の眼鏡似顔絵みて思いついた訳じゃないから!(つうか、被ったし……)
今日の講義は、眼鏡をファンタジーします。
ちなみに榊原は、「眼鏡」という単語がうまく打てません。現に、ここまで二回書きましたが「ネガネ」と「メガn」になりました。今も「mrガネ」でした。
もう書かねぇよ!
1) 歴史
歴史は、正直不明らしい。Wikiによれば
『1306年2月23日水曜日朝にサンタ・マリア・ノヴェーラのフィレンツェ教会において行われた説教の中で、修道士フラ・ジョルダーノ・ディ・リヴァルトが眼鏡について触れ 「この20年以内の発明である」「発明者と話をしたことがある」と述べていることから、遅くとも13世紀末のイタリアでは製作されていたことが分かる。』
としている。
2) 用途
誰でも知っているが、眼鏡は視力の矯正のためである。
よって、眼鏡は視力が悪い人がつける、というのが現実世界では――まあ、最近はそうでもないけど、それを言い始めるとキリがないし、つうか、あ゛ーーー――、うん、常識。
しかし、キャラ設定を行う場合、積極的に視力を悪い設定にする必要はほとんど存在しないと言っていい。
そのとき、眼鏡の装飾性、と言うものが関わってくる。
眼鏡は知性の象徴である。かけてるだけで、インテリ設定に見える。
また、目の前に透明ではあるが、何らかの障害物があることによって、視線が直接当たらず柔らかい印象を与える。――と、思う。
3) サングラス
さて、眼鏡と切ってもはなせないのがサングラス。
ただ黒いだけでないです。榊原もサングラスをすると、よく誰だか分からないと言われます。童顔、女顔隠しはこれで完璧。
4)眼鏡のトッピング
ただ、眼鏡はかけるだけでは、いい女は演出できません。フレームやレンズなどのデザインには注意を払うのは当たり前。決して、かわいい系の女の子の設定なのに黒縁眼鏡なんかしてはいけません。榊原は、文学部のあこがれの先輩は絶対メタルフレームという謎の先入観があります。
あとは、眼鏡ケース。ちょっと凝ったものだとや、キャラクターのバックボーンに関係あるものだと、少しいいです。
チェーンも捨てがたい。あまり、若い子はしないけど(基本、かけたり、外したりが激しい老眼によく用いるため)、おしゃれでつけてもいい。この前、駅の待合室で、すごいカラフルな紐をつけた可愛い子がいて一瞬ビクッと来たのはナイショの話。
7)おわり
冗長的になりすぎたので、以上。
別に、どっかのピーナッツ県の女史の眼鏡似顔絵みて思いついた訳じゃないから!(つうか、被ったし……)
Heroine?
「検事が何の用なの?」
アイスクリームのちゃちな木製スプーンをくわえたまま、岡部が訊ねる。
「なんか、腑に落ちないことがあるらしいですよ」
うんざりしたように元木は、いそいそと資料室を引っかき回す。
「なんて検事?」
「都川検事です」
「……トガワ?」
岡部がつぶやくと、後ろの扉が開き隊長が現れる。
「お前、検事もやってたの?」
「はぁ?」
ΑΠΟ ΜΗΧΑΝΗΣ ΘΕΟΣ
神は天上へ去り、四人の支配者は地下に眠る。
僕らはどこにも行けず、ただ空と地のあいだを彷徨う。
それでも、神は助けてはくれない。
ΑΠΟ ΜΗΧΑΝΗΣ ΘΕΟΣ 偽物でもいい。救いを求めた。
僕らはどこにも行けず、ただ空と地のあいだを彷徨う。
それでも、神は助けてはくれない。
ΑΠΟ ΜΗΧΑΝΗΣ ΘΕΟΣ 偽物でもいい。救いを求めた。
現代ファンタジー用敬称一覧
Dr.:ドクター(Docter)
医師、博士[+姓]
Miss:ミス(Mistress)
未婚女性にたいして。やや砕けた言い方らしい、硬く言うと[Ma'am?](使用人が呼びかける感じ?)[+姓]
Ms.:ミズ(×)
既婚の「Mrs.」と未婚の「Miss」の合成語。未婚既婚問わず。[Ms.+姓]
Mr.:ミスター(mister)
男性に対し既婚未婚問わず。教師、歯科医師、精神科医にも。[Mr.+姓]、[Mr.+役職]
Mrs.:ミセス(mistress)
既婚女性、主に[Mrs+夫の姓]の形
――オリジナル
Dn.:ディン(Dragon)
不明
Og:オーガ(Ogre)
不明
Sr:ソル(Sorcerer)
邦訳は「妖術師」
国に仕えていない民間の魔法使い。実際に「魔法」が使えるものとそうでないものがいる。
Wd.:ウィドゥ(Wizard)
邦訳は「魔術師」
国に仕える国家公務員である魔法使い。ほとんどが「魔法」を使える。
医師、博士[+姓]
Miss:ミス(Mistress)
未婚女性にたいして。やや砕けた言い方らしい、硬く言うと[Ma'am?](使用人が呼びかける感じ?)[+姓]
Ms.:ミズ(×)
既婚の「Mrs.」と未婚の「Miss」の合成語。未婚既婚問わず。[Ms.+姓]
Mr.:ミスター(mister)
男性に対し既婚未婚問わず。教師、歯科医師、精神科医にも。[Mr.+姓]、[Mr.+役職]
Mrs.:ミセス(mistress)
既婚女性、主に[Mrs+夫の姓]の形
――オリジナル
Dn.:ディン(Dragon)
不明
Og:オーガ(Ogre)
不明
Sr:ソル(Sorcerer)
邦訳は「妖術師」
国に仕えていない民間の魔法使い。実際に「魔法」が使えるものとそうでないものがいる。
Wd.:ウィドゥ(Wizard)
邦訳は「魔術師」
国に仕える国家公務員である魔法使い。ほとんどが「魔法」を使える。
芝居しなかったよ(BlogPet)
創作メモ
ブラッドフリーク
・いわゆる、快楽殺人者の類。
・自身の行為を誇示したがる傾向が強く、返り血が目立つ白い服を好んで着用するものと、隠そうとして、返り血の目立ちにくい黒の服を好むものがいる。BFの者の多くがゴスロリを好むのはそのため。
・さらに、殺害に重点を置く者と、傷害に重点を置く者、と言う分け方も出来る。
適合者
・BFにはそれぞれ適合者、と呼ばれる人物がいる。『運命の人』と同義語で、この人物と知り合うと極端に、嗜虐性が増し、そのうちだんだん落ち着いてくる。
適合者と出会えないと、十代後半から二十代前半までにBFに『喰われる』また、適合者と破局した場合もしかり。
人魚
・BFの異称の一つ。
・運命の人にフラれると死んでしまう姿から、ネネコはBFを『人魚姫』に例える。(人魚姫は運命の王子様にフラれて、泡になって死んでしまった)
ゴシック
・BFの異称の一つ
・ゴート風の怪奇小説から、ではなく、ゴスロリを好んで着用する傾向から、主にハンザキ・深田が使用。
リスト
御子柴 唯(黒・傷)
→適合者:深田白蓮
深田白蓮(?・?)
→適合者:御子柴唯
山名まひる(黒・傷)
→適合者:薬師寺 晶
細川小夜(白・殺)
→なし
柊(白・傷)
→適合者:檀
・いわゆる、快楽殺人者の類。
・自身の行為を誇示したがる傾向が強く、返り血が目立つ白い服を好んで着用するものと、隠そうとして、返り血の目立ちにくい黒の服を好むものがいる。BFの者の多くがゴスロリを好むのはそのため。
・さらに、殺害に重点を置く者と、傷害に重点を置く者、と言う分け方も出来る。
適合者
・BFにはそれぞれ適合者、と呼ばれる人物がいる。『運命の人』と同義語で、この人物と知り合うと極端に、嗜虐性が増し、そのうちだんだん落ち着いてくる。
適合者と出会えないと、十代後半から二十代前半までにBFに『喰われる』また、適合者と破局した場合もしかり。
人魚
・BFの異称の一つ。
・運命の人にフラれると死んでしまう姿から、ネネコはBFを『人魚姫』に例える。(人魚姫は運命の王子様にフラれて、泡になって死んでしまった)
ゴシック
・BFの異称の一つ
・ゴート風の怪奇小説から、ではなく、ゴスロリを好んで着用する傾向から、主にハンザキ・深田が使用。
リスト
御子柴 唯(黒・傷)
→適合者:深田白蓮
深田白蓮(?・?)
→適合者:御子柴唯
山名まひる(黒・傷)
→適合者:薬師寺 晶
細川小夜(白・殺)
→なし
柊(白・傷)
→適合者:檀
最終兵器
高速のジェット音が頭上を駆け抜ける。
滑走路に立つ二人の――男とペンギンは、そんな轟音を全く気にした様子もなく滑走路脇に止まるダンデムローターと呼ばれる二つの巨大なプロペラが長細い機体の前後に付いた大型のヘリコプターに近づく。
ヘリの横には一人のサングラスをかけた、いかにも軍人風の男が大きな木箱の隣に立っている。
「お久しぶりですね。玖珂大佐」
二人組の男――犬堂吉量は軍人に頭を下げる。
「そうだな、出来れば二度と会いたくないと思っていたが……」
玖珂は皮肉をあらわに、吉量とペンギン――蜷川房之助を見る。
「なに、腐れ縁だ。二度あることは三度ある、とも言うし、これから何度かは顔を合わせるだろう。慣れろ」
そういったのは、房之助。
それを聞いて、玖珂はますます不快そうに顔をゆがめる。
「で、最終兵器だな。それが」
機嫌の悪い玖珂を完全に無視して、房之助は話を進める。
「そうだ」
玖珂はバン、と木箱をたたく。
「丁寧に扱って下さいよ」
吉量が言う。
「別に、壊れもんじゃないだろう。爆発もしないだろうし……」
「そうだが……」
犬堂は少し困ったようにいい、木箱のラベルを確認する。
ラベルには、大きくローマ字で「RINKO-GINSUIREN」の文字が踊っていた。
続きを読む..
滑走路に立つ二人の――男とペンギンは、そんな轟音を全く気にした様子もなく滑走路脇に止まるダンデムローターと呼ばれる二つの巨大なプロペラが長細い機体の前後に付いた大型のヘリコプターに近づく。
ヘリの横には一人のサングラスをかけた、いかにも軍人風の男が大きな木箱の隣に立っている。
「お久しぶりですね。玖珂大佐」
二人組の男――犬堂吉量は軍人に頭を下げる。
「そうだな、出来れば二度と会いたくないと思っていたが……」
玖珂は皮肉をあらわに、吉量とペンギン――蜷川房之助を見る。
「なに、腐れ縁だ。二度あることは三度ある、とも言うし、これから何度かは顔を合わせるだろう。慣れろ」
そういったのは、房之助。
それを聞いて、玖珂はますます不快そうに顔をゆがめる。
「で、最終兵器だな。それが」
機嫌の悪い玖珂を完全に無視して、房之助は話を進める。
「そうだ」
玖珂はバン、と木箱をたたく。
「丁寧に扱って下さいよ」
吉量が言う。
「別に、壊れもんじゃないだろう。爆発もしないだろうし……」
「そうだが……」
犬堂は少し困ったようにいい、木箱のラベルを確認する。
ラベルには、大きくローマ字で「RINKO-GINSUIREN」の文字が踊っていた。
続きを読む..
国立調査団物語
【前回までの「神の左目が閉じるまで」は】
死亡したと伝えられる、当代最高の魔術師とよばれた、野崎剣護の息子、野崎盾弥と接触した調査団は、彼の口から彼の死亡が「怪しい」と言う事実を告げられる。
彼は、今もなお「失踪」した父を捜していた。
そんな、真摯な姿に心打たれた恵は、盾弥と共に彼の行方を捜すが、それに対し、三沢は「失踪」という事実に懐疑的だった。
事実、彼の死体は発見されて居らず、行方不明→死亡、という構図ではあったが、その間、家族、親友の類の誰にも会いに来ていないという事実。
三沢は、悪魔の証明であると思いながらも恵とは逆に「死亡」の方向から証明を行おうとする。
しかし、そんな側面から導き出された結論は、三沢にも、そして、息子の盾弥にも信じがたいものだった……
(1〜8話までのあらすじ?)
――
「以上の考察から、僕の導き出した結論は、『この世に存在しないのは、野崎健悟ではない』」
「どういう、事です?」
盾弥が訊ねる。
答えは分かっている。だが、それを、自らの口で言うのはあまりにも恐ろしく感じる。
「三沢……」
怪訝そうに、そして不快そうに恵が彼を見つめる。
「つまり、存在しないのね。野崎“盾弥”が」
「そういうこと」
非常に軽い調子で、三沢が言う。
盾弥はふるえが止まらなかった。自分が存在しない、と言う事実。
「Wd.野崎は、国家魔術師として、当時ある組織との調停を行っていた。反政府組織、梁山泊三十六士との。現行政府に対し、国家魔術制の是非にひどく武力的に意見するこの団体への対処を彼は命じられていた。その対処は、野崎に一任され、場合によっては血祭りに上げても不問、とされる作戦。彼はそんな政府の方針とは相容れず、粘り強く交渉を続けた。だが、その日、下手を打った。その内容は、僕はつかめなかったけど、安は知ってるんだろう?」
恵は頷く。
だから、あのとき三十六の一人、木戸が来たのだ。
「そして、追われる羽目になった。生命の危機を感じた彼は、世紀の大芝居を打つことにする。自身を、0歳の赤子に戻し、記憶に蓋をした。そして、三歳の時に「父にあった」という記憶を後で……五歳頃に発現するようにした」
「世界五分前仮説か」
安がつぶやく。
世界五分前仮説とは、哲学の思想。
世界は実は五分前に出来ている。自身に五分以上前の記憶がたとえあったとしても、それは五分以上前の記憶を持った状態で、その人間は世界と共に作られたかも知れない。
「ちょっと、ニュアンスは違うけど、そういうこと」
「じゃあ、盾弥君は、何なの?」
「野崎の作った幻影だよ。彼が野崎の隠れ蓑で野崎健悟=盾弥である以上、野崎盾弥はどう足掻いても存在しないのだし、ここまで育ってきた間の記憶はゴミくず同ぜ……」
三沢は、最後まで言葉を言うことはなかった。
唇を噛みしめる、安と、頬を真っ赤に腫らしながらも、表情一つ変えることのない三沢。
「最低」
安はそう、捨て台詞を吐くと盾弥の手を引いて部屋を出て行く。
「ああ、女の子泣かせた」
小野が茶化すように言う。
「いま、俺にかける言葉はそれか?」
「うーん。他に思いつかないな……」
そういう小野に、三沢はようやく苦い顔をする。
「でも、事実とはいえ配慮が足らないよ」
「そういう、つもりで言ったんじゃない。剣護さんのやり方が、ひどいと思っただけだ」
「純粋な、幼心を利用して?」
小野の言葉に三沢は頷く。
「って、ことはさっきのは盾弥君や、安ちゃんに言ってたんじゃなくて、剣護さんにだったんだね。なら分かるけど……、やっぱり配慮が足らない」
「だが、今じゃないといけない。おそらく、剣護の記憶を呼び起こせば、盾弥は消滅する。そうなったら、遅い。その前に、大団円に終わらせなきゃいけない」
「こだわるね」
「それが、俺のアイデンティティーだと思ってる。いくら、楼子に否定されても、これは譲れない」
「じゃあ、頑張れ」
死亡したと伝えられる、当代最高の魔術師とよばれた、野崎剣護の息子、野崎盾弥と接触した調査団は、彼の口から彼の死亡が「怪しい」と言う事実を告げられる。
彼は、今もなお「失踪」した父を捜していた。
そんな、真摯な姿に心打たれた恵は、盾弥と共に彼の行方を捜すが、それに対し、三沢は「失踪」という事実に懐疑的だった。
事実、彼の死体は発見されて居らず、行方不明→死亡、という構図ではあったが、その間、家族、親友の類の誰にも会いに来ていないという事実。
三沢は、悪魔の証明であると思いながらも恵とは逆に「死亡」の方向から証明を行おうとする。
しかし、そんな側面から導き出された結論は、三沢にも、そして、息子の盾弥にも信じがたいものだった……
(1〜8話までのあらすじ?)
――
「以上の考察から、僕の導き出した結論は、『この世に存在しないのは、野崎健悟ではない』」
「どういう、事です?」
盾弥が訊ねる。
答えは分かっている。だが、それを、自らの口で言うのはあまりにも恐ろしく感じる。
「三沢……」
怪訝そうに、そして不快そうに恵が彼を見つめる。
「つまり、存在しないのね。野崎“盾弥”が」
「そういうこと」
非常に軽い調子で、三沢が言う。
盾弥はふるえが止まらなかった。自分が存在しない、と言う事実。
「Wd.野崎は、国家魔術師として、当時ある組織との調停を行っていた。反政府組織、梁山泊三十六士との。現行政府に対し、国家魔術制の是非にひどく武力的に意見するこの団体への対処を彼は命じられていた。その対処は、野崎に一任され、場合によっては血祭りに上げても不問、とされる作戦。彼はそんな政府の方針とは相容れず、粘り強く交渉を続けた。だが、その日、下手を打った。その内容は、僕はつかめなかったけど、安は知ってるんだろう?」
恵は頷く。
だから、あのとき三十六の一人、木戸が来たのだ。
「そして、追われる羽目になった。生命の危機を感じた彼は、世紀の大芝居を打つことにする。自身を、0歳の赤子に戻し、記憶に蓋をした。そして、三歳の時に「父にあった」という記憶を後で……五歳頃に発現するようにした」
「世界五分前仮説か」
安がつぶやく。
世界五分前仮説とは、哲学の思想。
世界は実は五分前に出来ている。自身に五分以上前の記憶がたとえあったとしても、それは五分以上前の記憶を持った状態で、その人間は世界と共に作られたかも知れない。
「ちょっと、ニュアンスは違うけど、そういうこと」
「じゃあ、盾弥君は、何なの?」
「野崎の作った幻影だよ。彼が野崎の隠れ蓑で野崎健悟=盾弥である以上、野崎盾弥はどう足掻いても存在しないのだし、ここまで育ってきた間の記憶はゴミくず同ぜ……」
三沢は、最後まで言葉を言うことはなかった。
唇を噛みしめる、安と、頬を真っ赤に腫らしながらも、表情一つ変えることのない三沢。
「最低」
安はそう、捨て台詞を吐くと盾弥の手を引いて部屋を出て行く。
「ああ、女の子泣かせた」
小野が茶化すように言う。
「いま、俺にかける言葉はそれか?」
「うーん。他に思いつかないな……」
そういう小野に、三沢はようやく苦い顔をする。
「でも、事実とはいえ配慮が足らないよ」
「そういう、つもりで言ったんじゃない。剣護さんのやり方が、ひどいと思っただけだ」
「純粋な、幼心を利用して?」
小野の言葉に三沢は頷く。
「って、ことはさっきのは盾弥君や、安ちゃんに言ってたんじゃなくて、剣護さんにだったんだね。なら分かるけど……、やっぱり配慮が足らない」
「だが、今じゃないといけない。おそらく、剣護の記憶を呼び起こせば、盾弥は消滅する。そうなったら、遅い。その前に、大団円に終わらせなきゃいけない」
「こだわるね」
「それが、俺のアイデンティティーだと思ってる。いくら、楼子に否定されても、これは譲れない」
「じゃあ、頑張れ」
銃と刀
まずは一太刀。
放たれた一発兇弾をその場で振り下ろした刀で左右に受け流し、そこから一蹴りで懐の中へ。下からすくい上げるように兇刃を動かし銃筒を銃身から切り落とす。
驚いて、一歩後ろへ下がるがそんなものでは、避けるに値しないし、動き続ける兇刃が停止する理由にはならない。
さらに斬撃。
右手を銃ごと切り落とされ、バランスを崩したのか、痛みに耐えられなかったのか後ろに倒れた。
もちろん受け身などとれず、頭を強く打つ。
それで、全部。そう、全部全部。
放たれた一発兇弾をその場で振り下ろした刀で左右に受け流し、そこから一蹴りで懐の中へ。下からすくい上げるように兇刃を動かし銃筒を銃身から切り落とす。
驚いて、一歩後ろへ下がるがそんなものでは、避けるに値しないし、動き続ける兇刃が停止する理由にはならない。
さらに斬撃。
右手を銃ごと切り落とされ、バランスを崩したのか、痛みに耐えられなかったのか後ろに倒れた。
もちろん受け身などとれず、頭を強く打つ。
それで、全部。そう、全部全部。
闇討ちで始まる文化祭
「腹?」
三沢がのぞき込み絶句した。彼女の腹部の服の布が刃物で切られたように裂け、そこから彼女の白い肌がのぞく。しかし、その縁に僅かに付着した赤いものを見逃さない。。
「お前……」
「ゴメン。エリカさんのドレスは汚せない――と思ったんだけど、刺されちゃった時点でもう同じ事だね」
そうやって、青い顔で微笑んで見せた恵に、三沢は舌打ちする。
「今は、どうしてる?」
「外は塞いだけど、中はどろどろ」
「どうする。麒麟?」
小野が訊ねる。
「とりあえず、保健室に。誰か――出来れば小野が、護衛に」
「分かった」
小野はそういって、三沢をお姫様だっこで連れて行く。
「三沢。どうする?」
二人の姿が見えなくなると、一時の沈黙の後、愛美が訊ねる。
「奴らが潜んでる。しかも、安を襲いに来た。偵察じゃない、攻撃だ」
「文化祭を血祭りにするわけにはいかない。執行部には伝えるが、一般生徒には黙っておけ」
「あれらが、一般の生徒を襲わないと言う保証は?」
一瞬の、考え込むような仕草の後、愛美が訊ねる。
「メンバーになり立ての安をいきなり狙いに来た。狙いの確実性を語った脅しだろう」
「脅しね……」
脅しであれだけの怪我をされたらたまらないのだが。
「安はあなたに任せるわ」
「いいのか。お前の後輩だろう?」
「後輩は所有物に値しないわ。恋人なら別だけど」
「……俺では、役者不足じゃなかったのか?」
「非常時に、仲良く喧嘩する時間は少ないの。こっちは、別の工作するから、続きは後で」
続きを読む..
三沢がのぞき込み絶句した。彼女の腹部の服の布が刃物で切られたように裂け、そこから彼女の白い肌がのぞく。しかし、その縁に僅かに付着した赤いものを見逃さない。。
「お前……」
「ゴメン。エリカさんのドレスは汚せない――と思ったんだけど、刺されちゃった時点でもう同じ事だね」
そうやって、青い顔で微笑んで見せた恵に、三沢は舌打ちする。
「今は、どうしてる?」
「外は塞いだけど、中はどろどろ」
「どうする。麒麟?」
小野が訊ねる。
「とりあえず、保健室に。誰か――出来れば小野が、護衛に」
「分かった」
小野はそういって、三沢をお姫様だっこで連れて行く。
「三沢。どうする?」
二人の姿が見えなくなると、一時の沈黙の後、愛美が訊ねる。
「奴らが潜んでる。しかも、安を襲いに来た。偵察じゃない、攻撃だ」
「文化祭を血祭りにするわけにはいかない。執行部には伝えるが、一般生徒には黙っておけ」
「あれらが、一般の生徒を襲わないと言う保証は?」
一瞬の、考え込むような仕草の後、愛美が訊ねる。
「メンバーになり立ての安をいきなり狙いに来た。狙いの確実性を語った脅しだろう」
「脅しね……」
脅しであれだけの怪我をされたらたまらないのだが。
「安はあなたに任せるわ」
「いいのか。お前の後輩だろう?」
「後輩は所有物に値しないわ。恋人なら別だけど」
「……俺では、役者不足じゃなかったのか?」
「非常時に、仲良く喧嘩する時間は少ないの。こっちは、別の工作するから、続きは後で」
続きを読む..
きょうは連発しなかった(BlogPet)
ファンタジー談義(2)
第二回 猫
1)
何で猫なんだよ。
と、大概の人が思う中、猫です。
いや、異種族のカテゴリーで言ったら、妖精とか、エルフとか、リザードマンとか、いっぱいあるだろう。と、思っても猫です。
2)猫の歴史
猫は犬と共通の祖先から分離したと言うことは、あまり知られていない。
それ自体に、それほど重要な意味はないのだが(端的な例を言えば、ほ乳類はすべて共通の祖先から生まれていると言える)、そこに「愛玩動物」の意外な共通点という意味では、少し興味をそそられるものを感じる。
さて、猫の家畜化は犬より後世、とは言われているが、やはり古く紀元前30世紀頃だと言われている。地区で言えば、やはり、エジプト。バステトをはじめ、猫神が存在し、古くから猫を愛玩対象としてきた、エジプトである。
用途は、当然のごとく、ネズミ駆除。
貯蔵する穀物の食害は、生産性が現在ほどよくない太古においては、その害も鬼気迫るものがあったのだろう。
3)猫の魔術性
話は、ずっと飛んで魔女の話をする。魔女の使い魔として、猫は登場する。
やはり、そこには猫の『目』が関係するように思う。
猫の目は誰もが知っているように、光量によって大きく瞳孔が開閉する。これは通常、太陽の運航によって変化をする。古来より、天体の運行と、魔術は切っても切れない関係上に存在する。十二星座占いなどは、その端的な例だ。
また、猫の目は特殊な構造をしており、少ない光で(暗闇で)ものを見ることが出来る。
このとき、網膜下で集められた光が反射する。――故に、暗闇に於いて猫の目は「発光」する。
この点にも、神秘性を感じざる終えない。
4)命婦のおとど
榊原くじらが、もし、歴史の登場人物百人を選ぶとするなら、決して漏れることのない猫である。
猫の身分ながら、命婦――従五位下以上の位を持つ女性――をあたえられ、貴族となった猫である。
階位が与えられた背景には、従五位下以上でなくては、昇殿が許されないため、と言われているが、許されないのなら、そこまで連れて行かなければいいのである。やはり、そこには、猫への愛着心が伺える。
さて、命婦のおとどだが、名前がおもしろい。
命婦とは、上記のように従五位下以上の女性という意味だが、古来の猫の鳴き声は「みゃう」や「みょう」だった。
「ぶ」は部民、と言う言葉があるように「属する一族」、であるから、「みょうぶ」とは「猫の一族の」の意味。
「おとど」は漢字表記すると「大殿」もしくは「大臣」となるが、古く、女性の尊称にも用いられた。
つまり、「猫の一族の高貴な女性」のような意味になる。
5)媚びない
猫は犬と違って、媚びない。
決して、犬が媚びてるわけではなく、やはり群れで生活する生物と、そうでない生物という性格分けによるものだが、やはり、そんな気性からは、高貴さが伺える。
6)榊原の考察。
古くからは、魔女の使い魔、としての位置に甘んじてきた感のある猫だが、媚びない高貴さ、からはやはり相応の知識人という立ち位置が、良いのではないかと思う。
時の権力側に付けば、政府要職の官僚、大臣職が与えられて当然。反体制なら、山奥に隠棲する賢者であろうか。
決して、擬人化させ立つ必要性はない。
四肢で、背筋を伸ばし、尾をなびかせる姿を変えることは、冒涜に近い行為に感じられる。
また、オッドアイを連発するのはやはり良くないだろう。物語には「登場しない」ぐらい希少な方が逆に「リアリティー」があるとおもう。
毛色はどんな色でも良いが、やはり光沢があった方が良いに決まっている。
1)
何で猫なんだよ。
と、大概の人が思う中、猫です。
いや、異種族のカテゴリーで言ったら、妖精とか、エルフとか、リザードマンとか、いっぱいあるだろう。と、思っても猫です。
2)猫の歴史
猫は犬と共通の祖先から分離したと言うことは、あまり知られていない。
それ自体に、それほど重要な意味はないのだが(端的な例を言えば、ほ乳類はすべて共通の祖先から生まれていると言える)、そこに「愛玩動物」の意外な共通点という意味では、少し興味をそそられるものを感じる。
さて、猫の家畜化は犬より後世、とは言われているが、やはり古く紀元前30世紀頃だと言われている。地区で言えば、やはり、エジプト。バステトをはじめ、猫神が存在し、古くから猫を愛玩対象としてきた、エジプトである。
用途は、当然のごとく、ネズミ駆除。
貯蔵する穀物の食害は、生産性が現在ほどよくない太古においては、その害も鬼気迫るものがあったのだろう。
3)猫の魔術性
話は、ずっと飛んで魔女の話をする。魔女の使い魔として、猫は登場する。
やはり、そこには猫の『目』が関係するように思う。
猫の目は誰もが知っているように、光量によって大きく瞳孔が開閉する。これは通常、太陽の運航によって変化をする。古来より、天体の運行と、魔術は切っても切れない関係上に存在する。十二星座占いなどは、その端的な例だ。
また、猫の目は特殊な構造をしており、少ない光で(暗闇で)ものを見ることが出来る。
このとき、網膜下で集められた光が反射する。――故に、暗闇に於いて猫の目は「発光」する。
この点にも、神秘性を感じざる終えない。
4)命婦のおとど
榊原くじらが、もし、歴史の登場人物百人を選ぶとするなら、決して漏れることのない猫である。
猫の身分ながら、命婦――従五位下以上の位を持つ女性――をあたえられ、貴族となった猫である。
階位が与えられた背景には、従五位下以上でなくては、昇殿が許されないため、と言われているが、許されないのなら、そこまで連れて行かなければいいのである。やはり、そこには、猫への愛着心が伺える。
さて、命婦のおとどだが、名前がおもしろい。
命婦とは、上記のように従五位下以上の女性という意味だが、古来の猫の鳴き声は「みゃう」や「みょう」だった。
「ぶ」は部民、と言う言葉があるように「属する一族」、であるから、「みょうぶ」とは「猫の一族の」の意味。
「おとど」は漢字表記すると「大殿」もしくは「大臣」となるが、古く、女性の尊称にも用いられた。
つまり、「猫の一族の高貴な女性」のような意味になる。
5)媚びない
猫は犬と違って、媚びない。
決して、犬が媚びてるわけではなく、やはり群れで生活する生物と、そうでない生物という性格分けによるものだが、やはり、そんな気性からは、高貴さが伺える。
6)榊原の考察。
古くからは、魔女の使い魔、としての位置に甘んじてきた感のある猫だが、媚びない高貴さ、からはやはり相応の知識人という立ち位置が、良いのではないかと思う。
時の権力側に付けば、政府要職の官僚、大臣職が与えられて当然。反体制なら、山奥に隠棲する賢者であろうか。
決して、擬人化させ立つ必要性はない。
四肢で、背筋を伸ばし、尾をなびかせる姿を変えることは、冒涜に近い行為に感じられる。
また、オッドアイを連発するのはやはり良くないだろう。物語には「登場しない」ぐらい希少な方が逆に「リアリティー」があるとおもう。
毛色はどんな色でも良いが、やはり光沢があった方が良いに決まっている。
大食い
暗がりにはすぐには目が慣れなかったが、それでも進む内に星のような僅かな光もものにして全体の様子が分かり、そして、その奥の、一つの這い蹲る人影を見つけることが出来た。
「ずいぶんと、愉快な格好だな」
三沢は、薄く笑う。
嘲笑するような口調だが、どこか憂いを秘めて聞こえるのはその姿があまりにも酷だから。
「冗談きついわ」
乃々香は自嘲する。
「何しに来たの。魔法使いさん」
「愉快な、君の行く末を見に来たんだよ」
「そう……」
苦笑するように、そしてやはり自嘲するように、彼女の口角があがる。
「……なんで、分かったの?」
「魔術は、数学と一緒だ。式があり、答えがある。あれだけの大食間を、それ以外に説明するすべを知らない。そもそも、人間には胃袋が存在するため、食べれる量が限られる。だが、君の食欲はそれを無視し続けていた」
「……そういう、ただの設定よ」
「維持のために、必要だったんだな?」
「肯定」
沈黙。
「……どうして、あんなものを、あんなに貼り憑けた?」
「初めは、一族の遺恨を一掃するため。でも、あの子に会っちゃった。あなたにも会っちゃった。よく分からなくなっちゃった。だから、ね」
「麗しい話だ」
「そうね」
やはり、自嘲。
「君は、どうして嘲う?」
「……。関係有るの?」
「今回の顛末は、すべての悪の根源を君に求めることが出来るよ」
「……」
「君は、家も、指名も、場合によっては自身も捨てて、ただひたすら、乃乃香の幸せのみを追求すればよかった。そうすれば……」
「聞きたくないわ」
遮る乃乃香の悲壮な声に、一瞬、三沢は気圧されながらも、押しとどまり、踵を返す。
「さようなら」
続きを読む..
「ずいぶんと、愉快な格好だな」
三沢は、薄く笑う。
嘲笑するような口調だが、どこか憂いを秘めて聞こえるのはその姿があまりにも酷だから。
「冗談きついわ」
乃々香は自嘲する。
「何しに来たの。魔法使いさん」
「愉快な、君の行く末を見に来たんだよ」
「そう……」
苦笑するように、そしてやはり自嘲するように、彼女の口角があがる。
「……なんで、分かったの?」
「魔術は、数学と一緒だ。式があり、答えがある。あれだけの大食間を、それ以外に説明するすべを知らない。そもそも、人間には胃袋が存在するため、食べれる量が限られる。だが、君の食欲はそれを無視し続けていた」
「……そういう、ただの設定よ」
「維持のために、必要だったんだな?」
「肯定」
沈黙。
「……どうして、あんなものを、あんなに貼り憑けた?」
「初めは、一族の遺恨を一掃するため。でも、あの子に会っちゃった。あなたにも会っちゃった。よく分からなくなっちゃった。だから、ね」
「麗しい話だ」
「そうね」
やはり、自嘲。
「君は、どうして嘲う?」
「……。関係有るの?」
「今回の顛末は、すべての悪の根源を君に求めることが出来るよ」
「……」
「君は、家も、指名も、場合によっては自身も捨てて、ただひたすら、乃乃香の幸せのみを追求すればよかった。そうすれば……」
「聞きたくないわ」
遮る乃乃香の悲壮な声に、一瞬、三沢は気圧されながらも、押しとどまり、踵を返す。
「さようなら」
続きを読む..


