榊原くじらの紙離滅裂

小説の下書きと設定。たまに愚痴。

相似と合同

「日本において、似ているということは、同じ、ということだ」
「意味が見えない」
 ガイアの言葉に、胡蝶はあきれたように大仰にため息をついてみせる。
「大国主と大黒天だ。どちらも、音がダイコク――これを、音が通じるという。故に、両神は同一視される。それに、人の形をした土偶は自分自身。故に、自身の疾患部位を穿つことで病は完治する。小学生でも知っている。それが、今になって表層化しても、おかしくはない」
「だが……」
 ガイアは口ごもる。
「因果か?」
「そう、原因です。その、思想が表層化する因果。彼女だけでは」
「因果律は低すぎるわね」
 白い手が、机にコーヒーとホットサンドの乗ったプレートを置いた。
 二人の視線が、その手の主に向かう。
「ひひる……」
 胡蝶が驚きの声を上げる。
「何でここに?」
「なんでって、私は毎日ここで朝食をとってるわ。秘密の話をしようと、変にいつもと違うところに来たあなたの負け」
 何の勝負なんだ。と、胡蝶は思うが、口でひひるに敵うわけもないので黙る。
「それにしても、胡蝶らしからぬ実に明瞭な答えね」
「けなしてるの?」
「いぇネ、ミギのいったことをそのまま、ガイアに言うのもどうかと思うって言う話よ」
「ミギって……」
 不機嫌そうに胡蝶の眉間にしわがよる。
 恋人をミギ呼ばわりされたのだから、当然の反応か。
「不機嫌そうね?」
「いいわ、ここが中国だと思う方向性にする」
「それが賢明ね」
 ひひるは胡蝶の言葉に満足そうに微笑み、ガイアの隣に座る。
「ひひるさんの意見は?」
「そうね――」


■あとがき■
榊原は、どうしても書きたい場面・台詞を書くために、その前後を作る。という、小説の書き方をします。
「似ているというのは、同じということだ」
も、その書きたい台詞のひとつ。
2007/03/22 | 09:18
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2007/10/07 15:35 | 神話の世界 | 大国主大国主(おおくにぬし)は日本神話の中で、出雲神話に登場する神である。天の象徴であるアマテラスに対し、大地を象徴する神格でもある。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article- History Licens


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